ビタミンCといえば美白効果のイメージが強いですよね。
でも実は、ビタミンCはオイリー肌のトラブル改善やオイリー肌のケアにも非常に効果的なのです。

こちらのページでは、オイリー肌におすすめの有効成分「ビタミンC誘導体」について、その効果や副作用、種類などをまとめました。

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  1. ビタミンC誘導体とは?
  2. ビタミンC誘導体の効果
  3. ビタミンC誘導体の副作用
  4. ビタミンC誘導体の種類

1. ビタミンC誘導体とは?

ビタミンCはアンチエイジングや美白作用など優れた美容効果がある成分ですが、安定性に欠け酸化しやすいという弱点があります。

そのため、お肌に塗ってもその効果を発揮することは難しく、化粧品に配合してもほとんど意味がありませんでした。

そんなビタミンCを人工的に改良し安定性を高め、お肌に浸透しやすくしたものがビタミンC誘導体です。

皮膚科など専門の医療機関でも取扱いがあり、その効果や安全性は広く認められています。

2. ビタミンC誘導体の効果

豊富な美容効果で知られるビタミンC誘導体ですが、ここでは特にオイリー肌に嬉しい効果についてご紹介します。

テカリ・ベタつきの改善

ビタミンC誘導体には皮脂の分泌を抑制する働きがあり、テカリやベタつきを抑えてくれます。
まさにオイリー肌にピッタリの成分といえるでしょう。

ニキビのケア・予防

抗炎症作用と抗酸化作用に優れていることからニキビケアに効果があり、また皮脂を抑制する働きで過剰な皮脂によってできるニキビを予防する効果もあります。

さらに、メラニンの生成を抑制する働きによって色素沈着型のニキビ跡ができるのを防ぎます。

ニキビ跡のケア

上でビタミンC誘導体は色素沈着型のニキビ跡予防に効果があると説明しましたが、ビタミンC誘導体にはターンオーバーを促進する働きもあるので、出来てしまったニキビ跡にも効果が期待できます。

毛穴トラブルのケア

ビタミンC誘導体の皮脂の分泌を抑制する働きによって、過剰な皮脂が原因の毛穴の開きや黒ずみといった毛穴トラブルをケアすることができます。

3. ビタミンC誘導体の副作用

<ビタミンC誘導体は美容成分としての歴史が長く、厚生労働省にも認可されているなど安全性がとても高い成分ですが、人によっては副作用が起きることもあります。 一番起きやすい副作用として乾燥があります。
ビタミンC誘導体には皮脂抑制効果があることから、人によってはそれが過度に働いて強い乾燥を引き起こしてしまうようです。

肌が乾燥することによる刺激・ピリピリ感もビタミンC誘導体の副作用としてよく挙げられます。

このような副作用を防ぐため、ビタミンC誘導体を使用する際はいつもよりしっかりと保湿を行うことが大切です。
保湿を行ってもどうしても肌が乾燥する、ピリピリするという場合は使用を控えた方がよいでしょう。

4. ビタミンC誘導体の種類

ビタミンC誘導体は「水溶性」「油溶性」「新型」の3種類があります。

(1)水溶性ビタミンC誘導体

水溶性ビタミンC誘導体の特徴は皮膚に吸収されやすく、即効性が高いことです。
化粧水や美容液に配合されているのはこの水溶性のものが多いです。

水溶性ビタミンC誘導体が化粧品に配合される際は、以下のような表記が代表的です。

・リン酸アスコルビルMg
・リン酸アスコルビルNa

(2)油溶性ビタミンC誘導体

水溶性ビタミンC誘導体を脂肪酸と結合させ、親油性をもたせたものを油溶性ビタミンC誘導体といいます。
主にクリームやジェルに配合されます。

油溶性ビタミンC誘導体は水溶性と比べると即効性に劣りますが、その分持続性が高いことが特徴です。
また、ビタミンC誘導体の副作用である乾燥を起こしにくく刺激も低いので、敏感な肌質でも使いやすくなっています。

油溶性ビタミンC誘導体が化粧品に配合される際は、以下のような表記が代表的です。

・テトラヘキシルデカン酸アスコルビル

(3)新型ビタミンC誘導体

上で紹介した 水溶性と油溶性の特徴の両方を併せ持ったものを新型ビタミンC誘導体といいます。

水溶性の即効性、油溶性の持続力のほか、抜群の浸透力が新型ビタミンC誘導体特徴です。
水にも油にも溶けるので、さまざまな化粧品に配合することができます。

いいこと尽くめのようにみえる新型ビタミンC誘導体ですが、安定性に若干欠けるという弱点があります。
そのため、新型ビタミンC誘導体配合の化粧品を使う際には早めに使い切る、冷蔵庫で保管するなどの配慮が必要です。

新型ビタミンC誘導体が化粧品に配合される際は、以下のような表記になります。

・パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)