・普通肌
・乾燥肌
・オイリー肌(脂性肌)
・混合肌
私たちの肌質はおおまかに4つの肌質に分けられます。
この肌質の中でもっともトラブルが多いと言われているのがオイリー肌です。
オイリー肌を改善するには、まず原因を知ることが大切です。
代表的な4つの原因を紹介しますので、あなたのオイリー肌の原因をチェックしてみてください。
1.そもそもオイリー肌とは?どのような症状がある?
皮脂はお肌のバリア機能としての役割があり、皮脂膜が皮膚を覆うことで刺激や乾燥からお肌を守っています。
しかし、さまざまな要因によって適切な量を超えた皮脂が分泌されるとさまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。
この過剰に皮脂が分泌された状態の肌をオイリー肌(脂性肌)といいます。
オイリー肌を代表するトラブルとしてはテカリ・ベタつき・ニキビ・毛穴のトラブル(詰まり・黒ずみ・開き)・頬の赤みなどが代表的で、人によっては皮脂の匂いが気になるというケースもあります。
オイリー肌は、「普通肌」、「乾燥肌」、「オイリー肌」、「混合肌」の中でももっとも肌トラブルが多い肌質と言われています。
肌質というと生まれつき決まっているもののような印象をうけますが、絶対的なものではありません。
実際にはスキンケアや生活習慣、あるいは加齢によって肌質が変わってしまうケースも多くあります。
特にオイリー肌は「乾燥が原因のオイリー肌(インナードライ)なのに保湿ケアをしていない」など間違ったスキンケアによってオイリー肌がさらに悪化してしまっていることも多いため、正しい知識を知ったうえでスキンケアを行うことが大切です。
自分がオイリー肌かわからない方向けに、『私ってオイリー肌なの?自宅で簡単に診断する方法をご紹介!』では肌質チェックについて紹介しています。
2.オイリー肌になる主な原因4つ
思春期にオイリー肌になってしまうのは、思春期に分泌される成長ホルモンが皮脂腺を分泌することが原因であり、この時期にオイリー肌になってしまうのは、個人差はありますがごく普通のことです。
しかし、20代以降も皮脂が多く分泌されている場合はそれ以外のさまざまな原因が考えられます。
代表的なものを紹介していきますので、自分に当てはまっているものはどれかチェックしてみましょう。
1. もともと皮脂が出やすい体質
両親や兄弟もオイリー肌であるという場合はもともとの体質ということもあります。 髪質やお肌の色が遺伝するのと同じように、オイリー肌も遺伝することがあるようなのです。
スキンケアの徹底や生活習慣の改善によってオイリー肌の症状を抑えてゆきましょう。
体質によるオイリー肌の改善については、『生まれつきオイリー肌の改善する方法が知りたい!』で詳しく解説しています。
2. 偏った食生活
日々の生活習慣はお肌に影響を与えますが、なかでも食生活が及ぼす影響は大きなものとなっているので注意が必要です。
特に、皮脂を過剰分泌させる食べ物を食べ過ぎることはオイリー肌を悪化させる大きな原因のひとつです。
皮脂を過剰分泌させる食べ物の例として、「肉類、揚げ物、スナック菓子などの脂質の多い食べ物」や「チョコやケーキ、ジュースなど砂糖が多い食べ物」があります。
脂質の多い食べ物の中でもバターや肉類といった飽和脂肪酸を含むものは、毛穴を詰まりやすくさせるという特徴もあり、毛穴詰まりやニキビの原因にもなります。
3. 間違った認識で行うスキンケア
大人のオイリー肌の原因として特に多いのが間違った認識で行う不適切なスキンケアです。
不適切なスキンケアは主に以下の2つに分けられます。
[1]皮脂を落としすぎている
オイリー肌といえばスクラブ洗顔やあぶらとり紙など、「皮脂をしっかり落とすケア」が当たり前と考えられています。
実際にそういったケアを行うと一時的に皮脂が抑えられるのでそれが正解だと考えてしまいがちです。
しかし、実はそのような皮脂をしっかり落とすケアはオイリー肌に逆効果なのです。
皮脂はお肌を刺激や乾燥から守るバリアという役割があります。
そのため、これを無理に全部取ってしまうと肌が「皮脂が足りていない危機的状況にある」と判断し、肌を守るために皮脂を過剰に分泌してしまい、オイリー肌をさらに悪化させてしまうのです。
もちろん、過剰に分泌されている皮脂をなにもしないで放置するのもトラブルの原因となりますので、皮脂を適度にとることが大切なのです。
[2]保湿ケアが不十分
意外に思われるかもしれませんが、保湿ケアが不十分だと、オイリー肌を悪化させてしまいます。
乾燥しているように見えないということ、そして保湿ケアをするとベタつきやすいということから、オイリー肌の方は保湿ケアを軽く行う傾向にあります。
皮脂が多く出ていることと水分が十分であることは別の問題であり、保湿をしっかり行わないとオイリー肌であっても肌は乾燥します。
すると、肌を乾燥から守るために皮脂が盛んに分泌されてしまい、オイリー肌の悪化に繋がるのです。
また、オイリー肌の方がよく行うスクラブやピーリングといった皮脂をしっかり落とすケアは肌を乾燥させやすくするため、オイリー肌であっても保湿はしっかり行う必要があります。
4.ホルモンバランスの乱れ
大人の女性の場合、ホルモンバランスの乱れは心身に大きな影響を与えますが、もちろんお肌にも影響があります。
オイリー肌を悪化させてしまうホルモンは主に黄体ホルモンと男性ホルモンの2つがあります。
[1]黄体ホルモン
黄体ホルモンは、排卵期に分泌されるホルモンのことです。
この黄体ホルモンには皮脂の分泌を促す効果があるため、オイリー肌の症状も悪化しやすくなります。
生理前はオイリー肌が悪化しやすくなりますが、この黄体ホルモンがホルモンバランスを乱してしまうことが原因なのです。
[2]男性ホルモン
黄体ホルモンと同じく、男性ホルモンにも皮脂の分泌を促す効果があります。
一般的に男性の方がオイリー肌になりやすいのはこの男性ホルモンが原因です。
しかし、女性であっても生活習慣の乱れやストレスなどによってホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンの量が多くなってしまうことがあります。
そうすると皮脂が過剰に分泌されてしまうため、オイリー肌の症状が悪化してしまいます。
3.オイリー肌の正しい対策を知る
オイリー肌の改善には、スキンケアと同時に生活習慣にも気を配ることが大切です。
正しいスキンケア方法のやり方と、オイリー肌を改善する生活習慣について知りましょう。
1. オイリー肌の正しいスキンケア
オイリー肌の正しいスキンケアのポイントは以下の2つです。
[1]皮脂を取りすぎない
ピーリングやスクラブといった角質ケアを頻繁にやっていたという場合はしばらくお休みするか、頻度を落としましょう。
洗顔は多くても1日2回までにし、ゴシゴシ洗わずしっかり泡立てた泡で優しく洗うようにしてください。
クレンジングについてですが、オイルクレンジングはお肌に必要な皮脂まで落としてしまう傾向にあります。
ミルククレンジングやクリームクレンジングなど、適度な潤いを残す優しい洗い上がりのクレンジングがオススメです。
[2]保湿でお肌に潤いを与える
乾燥は皮脂の過剰分泌の原因となりますので、オイリー肌であっても保湿は非常に重要です。
セラミドやヒアルロン酸など、高保湿成分を配合した保湿アイテムがオススメです。
しかし、オイリー肌は保湿をしっかり行うとベタつきが起きてしまうことがあります。
そのようなときは、オイルフリーや油分の少ないものを選ぶとよいでしょう。
2. オイリー肌を改善する生活習慣
体の内側からのケアもオイリー肌ケアには欠かせません。
まずは以下の3つを見直してみましょう。
[1]バランスのよい食生活
バランスのよい食生活は、健康はもちろんですがオイリー肌改善にも役立ちます。
特にビタミンB2は脂質の代謝を上げ、皮脂の分泌をコントロールするという役割があるので積極的に摂っていきたい栄養素です。
また、ビタミンCは皮脂の過剰分泌を抑えるだけでなく、オイリー肌が気になるニキビができにくくする効果もあるのでオススメです。
食事で摂ることが理想ですが、どうしても難しい場合はサプリメントで補うという手もあります。
[2] 質の高い睡眠をとる
睡眠不足が続くとホルモンバランスが乱れやすくなり、皮脂が多く分泌されやすくなります。
そのため、しっかり睡眠をとることが重要となってくるのですが、深い眠りに入っているときにのみ分泌される成長ホルモンは美肌ホルモンとも呼ばれ、新陳代謝を促して健やかなお肌に導く効果があります。
つまり、ただ眠るだけでなく質の高い睡眠をとることが大切です。
寝る前に心身をリラックスさせておくことが、睡眠の質を上げるポイントとなります。
ハーブティなど温かいノンカフェインの飲み物を飲んだり、アロマを焚いたりするとリラックスに役立ちます。
注意点として、寝る前にスマホやテレビなどを見ると脳が覚醒してしまうため、眠りの質が下がってしまいます。
寝る1時間ほど前からスマホいじりやテレビ視聴をやめる習慣をつけましょう。
[3]適度な運動
運動をして汗を流すと代謝がアップし、脂質の排出を促します。
また、ストレスを解消する効果もあるので、ストレスが原因で起こるホルモンバランスの乱れを改善する効果も期待できます。
運動が苦手という方も、軽いストレッチやウォーキングから始めてみましょう。
4.オイリー肌の本当の原因を知り、正しくケアをしよう!
オイリー肌は単に生まれつきの体質だと考えられがちですが、間違ったスキンケアなど後天的な要因からオイリー肌になってしまっている、さらに悪化させてしまっているというケースが非常に多いのです。
ですので、オイリー肌を改善するためには自分のオイリー肌の原因は何なのか、正しいケアは何なのかを知ることが大切です。
自分の肌状態としっかり向き合い、自分の肌に合ったケアを見つけていきましょう。