保湿成分として非常に多くの化粧品に配合されているヒアルロン酸は、オイリー肌のケアにも役立ちます。

こちらのページでは、オイリー肌におすすめの有効成分「ヒアルロン酸」について、その効果や副作用、種類などをまとめました。

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  1. ヒアルロン酸とは?
  2. ヒアルロン酸の効果
  3. ヒアルロン酸の副作用
  4. ヒアルロン酸の種類

1. ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸は私たちの身体にもともと存在する成分で、粘性が高いムコ多糖類の一種です。

特徴は1gで6リットルもの水分を保持することができる高い水分保持能力で、弾力のある肌を維持するのに欠かせない成分となっています。

もともと私たちの身体に存在するヒアルロン酸ですが、加齢と共にその量は減少していきます。ヒアルロン酸が減少すると当然肌の弾力は落ちてしまいます。

ではヒアルロン酸配合の化粧品を使えばその減少した分を補えるか、というと実はそうではありません。

ヒアルロン酸は肌の奥の層、真皮と呼ばれる場所に存在しています。
化粧品に配合されているヒアルロン酸は分子が大きいため、お肌の一番上の部分(角質層)でとどまってしまい、肌に塗っても真皮まで届かないのです。

「それじゃあヒアルロン酸を塗っても意味がないのか」と思われるかもしれませんが、ヒアルロン酸を肌に塗った場合は、 角質層で水分をしっかり抱え込み、水分の蒸発を防ぎ、潤いを保つ効果が期待できます。

2. ヒアルロン酸の効果

ヒアルロン酸の効果を紹介します。

保湿効果

ヒアルロン酸配合の化粧品を肌に塗ると、ヒアルロン酸の高い保水能力によって肌がしっかり保湿されます。

ヒアルロン酸は肌の角質層で水分を抱え込むことで保湿を行いますが、角質層の間に水分を挟み込んで保湿をするセラミドと一緒に取り入れると相乗効果が生まれ、更に高い保湿効果が期待できます。

ヒアルロン酸の保湿効果は、乾燥が原因のオイリー肌の改善に役立ちます。

シワ・たるみ改善

ヒアルロン酸配合の化粧品には高い保湿効果があるので、乾燥が原因の顔のたるみやちりめんシワの改善に効果があるとされています。

3. ヒアルロン酸の副作用

ヒアルロン酸は私たちの身体にもともとある成分なので、副作用を起こす心配はほとんどありません。
ヒアルロン酸配合の化粧品が肌に合わなかった場合、他の成分が合わなかったという可能性が高いです。

ただし、「ヒアルロン酸注射」においては細菌感染などのトラブルが多数報告されていますので、施術を考えている方はご注意ください。

4. ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸はさまざまな種類がありますが、中でもよく化粧品に配合されているものを紹介します。

(1)ヒアルロン酸ナトリウム

化粧品にもっとも多く使われているヒアルロン酸です。

高分子のため肌表面にとどまって水分蒸発を防ぎ、肌のバリア機能をサポートしてくれる効果があります。
配合量が高ければ高いほど粘度が上がり、とろっとしたテクスチャになります。

ヒアルロン酸ナトリウムが化粧品に配合される際は、以下のような表記が代表的です。

・ヒアルロン酸Na

(2)スーパーヒアルロン酸

スーパーヒアルロン酸は、ヒアルロン酸に油性成分を結合させた成分です。
湿度や温度の影響を受けにくい安定した高い保湿力を持ち、普通のヒアルロン酸よりもさらに肌なじみがよくなっています。

スーパーヒアルロン酸が化粧品に配合される際は、以下のような表記が代表的です。

・アセチル化ヒアルロン酸

(3)浸透型ヒアルロン酸

ヒアルロン酸の分子を加水分解した成分です。分子が小さいため、角質層に浸透しやすいとされています。
通常のヒアルロン酸よりも粘性が低く、サラッとした使い心地です。

浸透型ヒアルロン酸が化粧品に配合される際は、以下のような表記が代表的です。

・加水分解ヒアルロン酸